きれいに掃除しているはずなのに、なぜかお風呂場にコバエが飛んでいることがあります。
コバエが飛ぶのは、どこからか侵入してきたからと思っていませんか?
実はお風呂場自体に問題がある可能性があります。
お風呂場のコバエに悩んでいる方に知っていただきたいことと、コバエ対策を解説します。
お風呂場のコバエはお風呂場で発生している可能性が
お風呂場にコバエが発生している場合、お風呂場で発生し繁殖してしまっている可能性があります。
毎日掃除しているつもりでも、いくつか掃除し忘れている部分があるのかもしれません。
忘れやすいポイントとしては次の部分があります。
・排水溝
・隙間
・窪み
・排水管
・浴槽の下
・エプロン(浴槽のカバー)
これらの部分にコバエの卵が産み付けられ、繁殖しているのかもしれません。
コバエの正体
「コバエ」と呼ばれるあの小さな虫ですが、正確には「チョウバエ」と呼ばれています。
チョウバエは日本に60種類以上生息していると言われますが、お風呂場などに見られるのはそのうちの2種類「オオチョウバエ」と「ホシチョウバエ」です。
オオチョウバエは5㎜ほどの大きさでやや褐色がかっています。
ホシチョウバエは大きくても1mm程度で、黒くすばしっこいのが特徴的です。
チョウバエのメスは1回の産卵で30~100個もの卵を産むため、お風呂場が産卵場所になると一気に繁殖してしまいます。
産卵に適した場所はお風呂場にたくさんある
チョウバエが産卵場所として好むのは、湿気が多く暗い場所です。
さらに不潔な場所を好む性質があります。
チョウバエが好む場所は、お風呂場で掃除を忘れがちなポイントと合致しているのです。
お風呂場には髪の毛や垢、石鹸カスなどが入り込んでしまう隙間があちらこちらにあります。
産み付けられた卵から不可した幼虫は、これらをエサとして成長していきます。
産卵からおおよそ2週間程度で成虫になります。
成虫は2週間ほどで死んでしまいますが、その間に卵を産み付け繁殖していくのです。
コバエの撃退方法
コバエが繁殖しないような対策を施す前に、まずは撃退する必要があります。
飛びまわるコバエやコバエの卵、幼虫、さなぎなどを撃退する方法はいくつかあります。
簡単にできる方法をご紹介しましょう。
熱湯または氷で撃退
すでに発生しているコバエ対策としては、まずは熱湯や氷を使いコバエが生息できない環境を作り上げます。
コバエが生息・繁殖している可能性がある部分に、60~70度の熱湯を流すことで殺虫可能です。
1度だけでは駆除しきれない可能性があるため、駆除できるまで繰り返し熱湯を流します。
コバエは熱湯以外にも、冷たすぎる環境が苦手です。
そこで氷を使い駆除する方法もあります。
排水溝や排水管の場合には、大量の氷を排水溝に置くことでも駆除可能です。
熱湯だと排水管が傷んでしまう危険性があるため、氷での駆除の方が安全でしょう。
殺虫剤や駆除剤を使用する方法も
熱湯や氷を使用する方法よりも簡単なのは、殺虫剤や駆除剤を使用する方法です。
市販の薬品を購入し、吹きかけるだけなので簡単です。
このような殺虫剤や駆除剤を使うときには、換気を忘れないようにしましょう。
駆除後は対策して繁殖を防ぐ
コバエの駆除が完了したら、今後繁殖させないための対策を施しましょう。
ポイントは2つあります。
繁殖の元となるコバエを侵入させないことと、産卵場所になる汚れた場所を作らないことです。
侵入経路対策
コバエが侵入しないように、侵入経路を断つことが必要です。
侵入経路として考えられるのは、お風呂場の窓と排水溝です。
換気のために開けっぱなしにしやすいお風呂場の窓ですが、換気が終わったら閉めましょう。
継続的な換気を望む場合には、窓を開ける換気ではなく換気扇を取り付けることがおすすめです。
換気扇からもコバエは侵入してきますので、換気扇のダクトには必ずフィルターをつける、またはコバエ取りのための粘着シートを設置してもよいですね。
集合住宅では排水口伝いに侵入してきたり、浄化槽から侵入してきたりすることがあります。
これらを防ぐために自宅の排水管に入り込んでこないようトラップを設置するのもよい方法です。
常に清潔を保つ
最大の対策は、やはり産卵場所を作らないことです。
そのためには、常にお風呂場を清潔に保つことが必要です。
卵から成虫になるまでに2週間程度かかるコバエ対策として、2週間に1度は産卵場所になりやすい部分を掃除しましょう。
まとめ
コバエの産卵場所になってしまう部分は、自分で掃除できる部分と、自分では難しい部分があります。
特に浴槽の下やエプロンといった部分は自分では難しい部分と言えますね。
自分では掃除が難しい部分を常に清潔を保ち、コバエの発生を防ぐためには、ハウスクリーニングのプロに依頼する方法もあります。
コバエ対策を徹底的に行いたい方も、プロに依頼するとよいですよ。
お風呂場をきれいに保ち、1日の疲れをきれいなお風呂場で流せるようになるとよいですね。